泌尿器科 尿路結石治療センター

当院は、尿管結石治療実績 全国6位、奈良県1位です。                     (当院調べ : 2017年~2018年3月現在)

体外衝撃破結石破砕術(ESWL): 11,465回  1994年~2008年までの 25年間実績

 

  2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
体外衝撃破結石治療(ESWL)
177 172 169 139 115 144
内視鏡的結石破砕術(経尿道的治療 :TUL) 231 190 204 271 264 301
内視鏡的結石破砕術(経皮的治療 :PNL) 10 8 26 26 30 24

特色】

2014年に最新鋭の体外衝撃波結石破砕装置<エダップ社製>ソノリス・アイムーブを導入。


尿路結石に対しては結石のサイズ、数、部位などを考慮し、治療が必要な場合は体外衝撃波結石破砕術(ESWL)あるいは内視鏡による手術を行っております。安全かつ確実な治療方法を選択いたします。開腹手術に至ることはまずありません。施行回数はこの25年間で11,465回を超えました。また、土曜日も診察ならびにESWLを行っており、患者さんのニーズにお応えできるように心掛けております。2011年6月よりレーザー結石砕石装置および軟性尿管鏡を導入、軟性尿管鏡下経尿道的結石砕石術(f-TUL)も行っております。軟性尿管鏡およびレーザーを使用することにより、尿管結石から腎結石まで、すべての尿路結石に対して治療が可能となりました。尿路結石は診断から治療、そしてその後の経過まで総合的なケアが必要となります。当院では、できるだけ迅速に、安全に短期間で終了するように適切な治療を行っております。
患者さんの病態とニーズにあわせて、緊急時、ご希望の日程等にも対応可能な体制を整えております。
今後も、この経験と実績を活かして、経験豊富なスタッフと共に努力していく所存でございます。

尿路結石は、繰り返す腰痛・腹痛、血尿、違和感、残尿感、発熱などの症状があります。
また尿路閉塞による腎障害や、腎盂腎炎から菌血症(細菌が全身に広がる状態)となる場合もあります。 

尿検査、超音波検査、X線検査、CT検査を行い、適切に診断します。受診された日に診断し、治療方針を決定できるように心がけております。
可能であれば、受診された日に治療を行う場合もあります。

結石の部位やサイズ、そして患者さんの背景(職業、年齢、発熱)を考慮して治療方法を決定します。疼痛を認める場合はただちに鎮痛剤を使用し、苦痛を取り除きます。
薬物療法では緩和されない、もしくは痛みを繰り返す場合にはできるだけ早急に外科的治療を行います。
結石が原因で尿路閉塞をともなう細菌感染をきたしている場合には、カテーテルを挿入し、早急に尿路閉塞を解除する必要があります。
侵襲のより少ない経尿道的処置(尿管ステント留置)を行いますが、完全閉塞の場合は経皮的処置(腎瘻造設)を施行します。結石の部位やサイズ、患者さんの状態にもよりますが、症状がなくても治療の必要な結石に対しては将来的な腎機能低下、尿路感染を防ぐために積極的に治療を行います。

1.保存的(薬物)治療
2.体外衝撃波結石破砕術 (ESWL)
3.経尿道的尿路結石破砕術(TUL)
4.経皮的尿路結石破砕術(PNL)

1.保存的(薬物)治療

サイズが5mm以下の尿管結石は自然に排石する可能がありますので、腎機能が正常で、痛みや細菌感染がコントロールされている場合はまず薬物治療を行い、自然排石を期待します。 しかし、痛みを繰り返す尿管結石、2~3週間で結石の位置が変化しない場合は結石の大きさに関わらず積極的に砕石治療を考慮します。診断時より結石が10mm以上の場合は、自然排石は期待できませんので、砕石治療が必要となります。その際、患者さんのご希望を伺い、確実で安全な治療方法を選択します。

2.体外衝撃波結石破砕術(ESWL)

2014年に最新鋭の体外衝撃波結石破砕装置<エダップ社製> ソノリス・アイムーブを導入。一般的には麻酔を必要とせず、体外から衝撃波エネルギーを当てて結石を小さく破砕し、結石を排泄させる治療です。砂状になった結石は尿とともに体外に排泄されます。当院では通常は1泊2日の入院で治療を行っております。5mm以上の結石であれば破砕の対象と考えています。ただし、結石の場所や固さにもよりますので、ご相談ください。また痛みの強い場合や高度な水腎症などの場合は、4mm以下でも破砕の対象となる場合があります。治療は土曜日も行っております。

治療の特徴

①おなかを切らない治療方法です。
② 治療時間は40分程度で、麻酔の必要はありません。
③ 入院期間は通常2日程度です。
④ 副作用・後遺症の心配はほとんどありません。
⑤ 高齢の方にも安全な治療方法です。
⑥ 再発の場合の治療方法としても最適です。

 
治療について
外来診察
泌尿器科を受診して下さい。専門医師による診察の後、治療の日程を決定致します。
入院
入院期間は、通常2日程度です。(但し、結石の状態によっては長期入院となる場合があります。)
破砕治療
治療は40分程度で終わります。鎮痛剤を使用しますが麻酔の必要はありません。治療中に鈍く響くような痛みを感じることがあります。1回の治療で全て砕石されない場合は数週間後に2回目の治療を行います。
費用
健康保険が適応となります。治療費は3割負担の方は約9万円、1割負担の方は約3万円です。分類上、手術となりますので医療保険・生命保険等の適応となることがあり、その場合は保険金が給付されます。
老人保健、各種医療証等をお持ちの方の治療費につきましては別途お問い合わせください。入院期間・治療内容によって費用が異なりますので、あらかじめご了承ください。
退院
退院後は定期的に外来通院して頂き、砕けた石が排出されているか確認します。

3.経尿道的尿路結石砕石術 (TUL)

内視鏡を用いた手術は、尿路結石に対するアプローチの方法により経尿道的手術(TUL)、経皮的手術(PNL)があります。全身麻酔(または腰椎麻酔)を行い、内視鏡(尿管鏡)を尿道から挿入、直接結石を観察し、レーザー結石砕石装置(ホルミウムヤグレーザー)で結石を破砕、体外に結石を摘出する手術方法です。従来の硬い尿管鏡(硬性尿管鏡)に加え、機能が向上した軟らかい内視鏡(軟性尿管鏡)を用いることにより、尿管結石から腎結石まで、すべての尿路結石に対して砕石が可能な治療方法です。結石の硬さに関わらず破砕が可能であり、通常2cmまでの結石を対象としております。約4-5日の入院が必要となります。

4.経皮的尿路結石除去術 (PNL)

一般的に2cm以上の大きな結石や腎盂内を埋めつくすサンゴ状結石に対する治療方法です。全身麻酔下に背中から穴をあけ、腎臓までルート(腎ろう)を作成します。内視鏡を挿入し、ホルミウムヤクレーザー等の砕石装置を用いて結石を砕いたのち、体外に摘出します。結石の位置によっては経尿道的手術(TUL)を組み合わせて施行します。約7-10日の入院が必要となります。

尿路結石は生活習慣病のひとつであり、再発する頻度が高く結石治療後も定期的な受診が必要であります。再発予防のための生活指導が重要であり、栄養科と連携して食事指導、栄養相談を行っております。また排石された結石の成分分析の結果で、患者さんにあった再発予防を指導しております。当院では結石治療終了後、3か月~1年に一回の定期検査を施行し、再発が認められた場合には早期に適切な治療を行います。生活習慣病は生活を改善することで予防ができます

(1)「食事以外で1日2Lの水分摂取」
(2)「1日30品目のバランスの良い食事で腹8分目、夕食は21時までに」
(夜遅くにしっかり食べると睡眠中に結石が形成されます。)
(3)「適度な運動」
(4)「適度なアルコール」(飲みすぎない)
(5)「コーヒー・紅茶にはミルクを入れる」 (コーヒー・紅茶には結石のもとになるシュウ酸が多く含まれますが、ミルクを入れるとシュウ酸が体内に吸収されずに排出されます。同様の理由でホウレン草や竹の子にはカルシウムを含むかつお節やワカメを添えましょう。)